今回は、すずめの戸締りに出てくるダイジンという見た目が猫のキャラクターは何がしたかったのかについて調べてみました。
ダイジンの本当の正体や目的がわかると何がしたかったかがスッキリ解決しますよ。
そらりんママも映画館ですずめの戸締りを見に行きましたが、最初はなんか嫌なキャラだなぁ…。と思っていました。
でもダイジンの目的がわかると、実はいいヤツやん。と思いなおしました。
2024年4月5日に金曜ロードショーですずめの戸締りの地上波初放送が決定しています。
そらりんママと同じようにダイジンは何がしたかったの?
と思われたあなたに大臣の本当の正体と目的をご紹介します。では、疑問を解消するために読み進めていきましょう。
Contents
すずめの戸締りダイジンは何がしたかった?
すずめの戸締りには「ダイジン」と呼ばれる大きな目をした猫のキャラクターが登場します。
要石(かなめいし)というお話で重要なアイテムが猫になったものです。
すずめの戸締りという題名にある「すずめ」は主人公の高校生の岩戸鈴芽(いわと すずめ)の名前を指します。
主人公の鈴芽が全国に点在する「後ろ戸」と言われる扉を閉じるために旅に出るお話です。
閉じ師という職業の青年宗像草太(むなかた そうた)を椅子の姿に変えたあとは、お話の最初の舞台であった大分県から愛媛県、神戸、東京といろいろな場所を転々と逃げ回ります。
逃げ回っているダイジンを追いかけるために鈴芽と草太は奔走します。
ダイジンを見つけても「地震が来るよ」と楽しそうに言うなど、とても印象が悪かったのを今でも覚えています。
見つけた先々で後ろ戸が開いているのでダイジンが開けているのではないかと勘違いされていました。
実はそうではなく鈴芽や草太を開いている後ろ戸に誘導することでそっとサポートしていたのです。
大好きな鈴芽が頑張っていることをサポートしたい。
また、もともとの役割であった西の要石の役割を放置したことによる罪悪感から後ろ戸を閉じてもらいたかったのかもしれませんね。
すずめの戸締りダイジンの目的とは?
ダイジンが何をしたかったのかという内容とも少し重複しますが、なんの目的があったかをもう少し深堀りしていきましょう。
要石の役目から逃げるため
ダイジンは、後ろ戸を守っていた西の要石(かなめいし)です。
要石の役目は地震など災いが起きないように厄災を封じることです。
主人公の鈴芽が、後ろ戸の近くにささっていた石を抜きました。それが要石=ダイジンだったのです。
鈴芽がに要石を抜くことによって封印がとかれて、猫の姿とはいえ自由になったのでまた再封印されることを恐れて逃げたのかもしれません。
今まで長年動くこともできなかったダイジンがやっと手に入れた自由な生活。
閉じ師の青年草太を椅子に変えることで、要石の役割も草太に移してしまいます。
要石はいずれ封印されるので、この自由を奪われたくなかったのかもしれませんね。
でも、1つ気になることありませんでしたか?
草太は後ろ戸を探すために、鈴芽が住んでいる街を訪れています。
ダイジンが守っているはずの後ろ戸が開いてミミズ(後ろ戸から出てくる厄災の塊のようなもの)が出ていました。
鈴芽が要石を抜かなくても力が弱まり、要石の役割を全うできない日も近かったのかもしれません。
そう思うと、鈴芽が抜いてしまった…。という罪悪感も少しは解消されるのかもしれませんね。
ダイジンが草太に押し付けた要石の役割ですが、最後には草太を救うために鈴芽が要石の役割を自身が行うといいます。
大好きな鈴芽を要石にしなければいけない、鈴芽の幸せのためならダイジンが要石に戻るというそれぞれが互いのために思いやるという感動的なラストでした。
いろいろな経験を経て、相手を思いやるという気持ちを理解させてくれるとても良い作品です。
災いが起きる場所を知らせて後ろ戸を閉めさせるため
後ろ戸が開いているところからは、ミミズが現れます。本当のミミズのように黒っぽくて長いものが扉から飛び出します。
天高くミミズが登ると地表に落ち、その落ちた先で大地震が起こるのです。
閉じ師の青年草太は、後ろ戸を閉めて回ることでミミズの出現を防ぎ、大地震が起こらないようにしていたのです。
廃虚など、人の目に触れない場所に後ろ戸は存在していたため、一般の人たちは目にすることがありません。
鈴芽も草太とすれ違い、何かの縁を感じなければ追いかけて後ろ戸を発見することもなかったでしょう。
(何かの縁とは、映画の後半でわかるので、ここも気になるポイントですよね。)
後ろ戸を発見しなければ扉の近くにあった西の要石を抜くことがないため、西日本各地でこんな短期間で複数のミミズが発生しなかったのかもしれません。
ダイジンは草太を椅子にしたあと、いろいろなところを旅して逃げ回り、鈴芽と草太を振り回す嫌なヤツという印象が捨てきれません。
でも、ダイジンが逃げることで、結果的に鈴芽と草太を後ろ戸へ誘導します。
西日本だけでも廃虚になった場所は何カ所もあるので、移動を含めた短期間で後ろ戸を発見するのは難しかったでしょう。
ダイジンは西の要石だったからこそ、開いている後ろ戸の場所がわかったのかもしれません。
でも、ミミズが現れたときは、「人がいっぱい死ぬよ」などと悪びれる様子は全くありません。
要石だったダイジンは、地震の原因となるミミズを抑えること役割なのにむしろ楽しんでいるようにもとれます。
鈴芽をあおって自らが悪役になることで何とかしなければという役割をもかってでてくれていたのでしょうか。
あおりすぎて、東京では「2度と話しかけないで」と大好きな人に拒絶されてしまいます。
でも最後には鈴芽も「もしかしてずっと導いてくれてたの?」とダイジンの気持ちに気付いてもらうことができました。
大好きな鈴芽にずっと拒絶されたままでは、要石の役割を全うすることもなかったでしょう。
そういった1つ1つのやり取りにおいても最後のお話に繋がることに素晴らしさを感じますね。
鈴芽と一緒にいたいため
最後は単純な理由で鈴芽と一緒にいたかったからです。
ダイジンは要石が抜かれたあとに、痩せて弱っていたところを鈴芽に保護されて、エサを与えてもらいます。
弱っていたダイジンに鈴芽は、「うちの子になる?」とダイジンに語りかけました。
自分が弱っているときに優しくされると、なんといい人なんだ鈴芽と一緒にいたいと思っても仕方がありません。
「すずめすき」「おまえきらい」などと、言葉が短文だったり、子供っぽい行動をとったりします。
無邪気さゆえに鈴芽と一緒にいたいという極々単純な目的を含んでいるだけなのかもしれません。
大好きな鈴芽に喜んでほしいため、後ろ戸を閉める旅のサポートをしていたのに自分の行動をわかってもらえない。
自分たちを振り回す嫌なヤツと思われてしまったダイジンは少し可哀そうですが、自分がまいた種なので仕方がないですね。
最後にサポートしていることにも気づいてもらえたので、要石に戻っても鈴芽の心の中にダイジンはずっといるのではないでしょうか。
すずめの戸締りダイジンの正体は何??
すずめの戸締りのキャラクター「ダイジン」と呼ばれる大きな目の猫は、後ろ戸を守っていた西の要石です。
鈴芽が要石を引き抜いたことにより、要石の役目から解放されます。
でもそのままでは要石の存在がいなくなるため、閉じ師の青年草太に要石の役目を押し付けてしまいました。
ダイジンの目的や何がしたかったかについては、これまでに紹介しました。
なぜダイジンが要石になってしまったのか、ストーリーの中で語られていない部分の真の正体について考察してみます。
ダイジンという猫は、最初と最後が要石のため、猫の姿が仮で、本当の正体は要石です。
最初から要石だった訳ではなく、要石になる前の姿があり、それが人間の子供だったのではないかと言われています。
なぜ人間の子供だったのではないかと言われているのも当てずっぽうではなく、理由があります。
それは、古来日本にあった風習が影響しているのではと予想されます。
雨乞い(あまごい)や人身御供(ひとみごくう)という言葉を聞いたことはありませんか?
古来は、神などの怒りにより天災などの厄災が引き起こされていると考えられていました。
神などの怒りをを鎮めるために人間を捧げる、しかもその捧げものは子供がよいと言われていた時代があったのです。
ダイジンにはそんな悲しい過去があったのではないかと考えると同じ子を持つ親としてとても胸が苦しくなります。
お父さん、お母さんと離ればれになったかもしれないダイジンだからこそ、鈴芽に「うちのこになる?」と言われ独占したい気持ちになったのかもしれませんね。
そんな悲しい過去があったかもしれないダイジンなので、最初は嫌なヤツに見えるかもしれませんが、優しい気持ちで見守って欲しいです。
まとめ
今回は、すずめの戸締りに出てくるダイジンという見た目が猫のキャラクターは何がしたかったのかについて調べてみました。
映画館で見ましたが、初見ではわからないことも多々あり、何がしたかったのかと検索する人が多いのもよくわかります。
話の序盤は嫌なキャラだなと思いましたが、ダイジンの本当の正体や目的がわかると見方が変わります。
すずめの戸締りの地上波初放送が決定したので、映画館でダイジンの正体や目的がわからなかった人は要チェックですよ。
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